高岡亜衣 書道家 京都

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One

命を捧げて書いた一字。
唯一無二の、一。

これを書き終えたら、私は死ぬ。
時には泣き、時には乗り越え、
これを書いたら、私は死ぬんだと感じながら、
繰り返し書いていくと、つながってきたことがありました。

怖さに始まり、その山を超えると感じたのは、
感謝でした。

死を感じることで、
今までの感謝の人生が見えてくる。
それが見えると、力が湧いてくる。

自分にとって「生きる」とは、どういう形なのか?
極限を表現したい。

今の道を選ぶよりも前、
私は生きることに力みすぎていました。
自分らしさから離れ、心も体も壊していました。

生きることが本当に苦しかったあの頃、
私を救ってくれたもの。
それが書道でした。

だから私は、
命を使って、伝えたい。
自分らしく生きることの大切さ、
強さ、優しさそして弱さ。

自分らしく、Myself、Yourself、
私はいつも「一」でありたい。
たった一つの存在、唯一無二の存在であること。

人間は誰でも可能性を持っている。
だから私は私を諦めない。自分を諦めない。

〜〜〜

全身全霊を込めた作品の中から
1つを選ぶときに、再度自分に問いかけます。

そうすると、作品のほうから
呼ばれているような感覚になります。

作品から呼ばれ、
最後に決めた一字です。

Work Data

製作年2016年
材質・仕様額:木製 紙:画仙紙
寸法縦:約78cm 横:約103cm
紙面寸法縦:約63cm 横:約90cm
書のスタイル
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