私の道を切り開いてくれたのは、いつも母でした。
書道、箏、陸上、ピアノ・・・。
私が進む道。進んできた道。
道がないなら道を創ろうと思った 2006年。
その当時、私の周りには書道パフォーマンスをしている人がなく、しかし、私の頭の中にはすでにイメージが出来上がっていた。
当初、書道パフォーマンスは邪道だと言われた。
箏、三味線の師である母や祖母の影響で2歳から筆を始め、着物を着て4歳から毎年筆の演奏会の舞台に立った。
その為、私がイメージする書道パフォーマンスには「音」「着物」が欠かせない。
地元、丹後ちりめんの着物を着て、音とともに書き上げる、誰の真似でもない独創的な私の書道パフォーマンス。
頭の中にはすでに現在の私のパフォーマンスイメージがあった。
でも、慣例がないからと言って、誰にも相手にされず、どこにも披露する場所がなかった。
そんな中、パフォーマンスをする機会を与えてくれたのが、車のディーラーの社長である1人の友人だった。その友人は、是非、書道パフォーマンスをしてほしいと言ってくれた。
私は車に書きたいと言い、同じするなら一番高い車に書いてほしいとその友人は言ってくれた。
実は、この友人と私を手び出逢わせてくれたのも母だった。
母の財布に一枚だけ入っていた私の名刺を母がその友人に渡したところから始まった。
いつも、全ては母から始まっている。母が私の道をサポートしてくれている。
私は今まで決して順風満帆に生きてきたわけではない。繊細なあまり、この世の中が生きにくく感じている私に「あなたがあなたらしく楽しく幸せならそれがいいのよ』と言ってくれた母。
そんな私を母はいつも静かに強く言じ、どんな時も味方でいてくれる。
何があってもどんな時でも変わらず愛して見守っていてくれる。
何度も何度も困難に、壁にぶち当たりながら、それでも諦めずに進んできた。
これからも、私らしく自分と向き合って進んでいきたい。例えそれがどんな道であろうとも私は歩みを止めない。なぜならすべてが私の道に繋がるから。
自分にしか創れない道。今、進んでいる道。これから進む道。悩んでいる道。全ては自分の道。
今の私があるのは本当に母のおかげ。本当に感謝しかない。
母からいろんなことを感じ取りながら、とてつもない道を創っていきたいと思う。
あっという間に時は過ぎる。躊躇している時間は全くない。
1分1秒大切に丁寧に自分の道を創り上げる。
製作年 | 2024年 |
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材質・仕様 | 軸、画仙紙 |
寸法 | 900×900㎜ |
書のスタイル | 筆 |