2019年3月。祖母が101歳で他界しました。
書きたいと想うものしか書けない。そんな私が、いつのまにか自然に書き続けていたのが般若心経でした。
大音量で般若心経を流しながら、60分。それを繰り返し。命が繰り返していきます。
綺麗に書くことよりも、想いを込めて。
形を整える、字を揃える…そういったことよりも、自然に繰り返す命というものを感じながら。
命とは何か?その答えは、私自身にはなく、人それぞれ、違ったものだと想います。
それぞれに異なる、命のことを感じながら何度も何度も繰り返し書き続けました。間違えればまた、一から。
命の重み、深さ。
書き上げた般若心経の、その上に「一心」と揮毫。一心とは、「命」とほぼ同じ感覚です。一つの、心。一つの、命。
全うする。命懸けのような、命を全うするさま。
そんなエネルギーが伝われば、幸いです。
製作年 | 2019年 |
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材質・仕様 | 軸:丹後ちりめん 紙:画仙紙 |
寸法 | 約222cm 横:約113cm |
紙面寸法 | 縦:約180cm 横:約90cm |
書のスタイル | 筆 |